銀行カードローンの正しい選び方

銀行カードローンの広告を最近よく目にします。そのほとんどの広告は、「年金利◯%〜◯%」と記載されていますが、一体どこの銀行カードローンを選択するのがいいのでしょうか。今回は、私たち消費者の立場にたった銀行カードローンの比較をさせていただきます。

銀行カードローンの特徴

貸金業法の改正によって、年収の3分の1を超える借入れは貸金業者から現在できなくなりました。これを「総量規制」といいます。この総量規制に伴って、貸金業者から借入れする時は、必ず年収証明書が必要になりました。

しかしながら、銀行は貸金業者に該当しません。つまり、「総量規制」の対象外ということになります。

従って、年収証明書なしで身分証明書(運転免許証等)だけで借入れできる場合があります。参考までに年収証明書が必ず必要になる各銀行の借入額を下記の通りまとめてみました。

区分銀行年収証明
必要限度額
都銀三菱東京UFJ100万円超
三井住友300万円超
みずほ200万円超
りそな100万円超
ネット銀行住信SBIネット300万円超
楽天300万円超
じぶん300万円超
ジャパンネット300万円超
新形態イオン300万円超
オリックス300万円超

銀行カードローンの借入限度額

銀行カードローンが総量規制の対象外であることに間違いはないのですが、貸付限度額は年収の30〜40%が目安になっているみたいです。つまり、借入限度額300万円のカードローン発行をしてもらうためには、750〜1,000万円の年収が必要となってきます。

逆に言うと、300万円以上の借入限度額を希望する場合、750〜1,000万円以上の年収証明書がないと銀行の審査通過が困難ということになります。

2014年の平均年収は442万円(平均年齢33歳)という事実を考慮すると、借入限度額300万円以内の銀行カードローン発行が大半を占めていると思われます。

銀行カードローンの金利

各行の銀行カードローン金利を細かくまとめてみました。借入限度額が高額時に適用される最低金利(広告で目にする金利)と実際に借入できる金利とは少し違いがありそうです。つまり、最低金利で銀行のカードローンを選択するのではなく、実態にあった借入額に適用される金利で銀行のカードローンを選択する必要がありそうです。

区分銀行最低
金利
利用限度額
100万円
利用限度額
200万円
利用限度額
300万円
都銀三菱東京UFJ4.6%12.6%9.6%7.1%
三井住友4.0%12.0〜14.5%10.0〜12.0%8.0〜10.0%
みずほ4.0%12.0%9.0%7.0%
りそな3.5%11.5%9.0%7.0%
ネット銀行住信SBIネット1.99%7.49〜14.29%5.89〜11.49%4.79〜8.49%
楽天4.9%9.6〜14.5%6.9〜14.5%4.9〜12.5%
じぶん3.9%12.5〜17.5%8.5〜13.0%6.5〜9.0%
ジャパンネット2.5%15.0%10.0%6.5%
新形態イオン3.8%8.8%8.8%7.8%
オリックス3.0%9.0〜14.8%6.0〜12.8%6.0〜12.8%

(2015年5月現在)

銀行カードローンのまとめ

金利に幅があるため、もっとも低い金利の順番でランキングをつけさせていただきました。

利用限度額100万円ならば、8.8%と金利の幅がないイオン銀行がおすすめです。利用限度額200万円・300万円だと、上限金利が最も低い住信SBIネット銀行がおすすめです。

今回は、金利面だけでの比較でしたが、次回は、返済面も考慮した比較をしてみたいと思います。

 最低金利利用限度額
100万円
利用限度額
200万円
利用限度額
300万円
1st住信SBIネット
(1.99%)
住信SBIネット
(7.49〜14.29%)
住信SBIネット
(5.89〜11.49%)
住信SBIネット
(4.79〜8.49%)
2ndジャパンネット
(2.5%)
イオン
(8.8%)
オリックス
(6.0〜12.8%)
楽天
(4.9〜12.5%)
3rdオリックス
(3.0%)
オリックス
(9.0〜14.8%)
楽天
(6.9〜14.5%)
オリックス
(6.0〜12.8%)

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