住宅ローンの借り換えを検討することは大きな節約につながります

住宅ローンの借り換えについて2001年〜2010年に住宅ローンを利用して住宅を購入した671名を対象に、SBIモーゲージ株式会社と株式会社オールアバウトが共同で2014年12月15日にインターネット調査を行っています。

史上最低金利が更新されている中で、住宅ローンの借り換えに消極的な結果になっています。状況を正しく把握することで大きな節約につながるかもしれないため、ご紹介させていただきます。

住宅ローンの種類と借入先

2001年〜2004年に住宅ローンを利用して住宅を購入した人は、「全期間固定金利型」の住宅ローンを組んでいる人が多い結果となっています。また、2009年〜2012年に購入した人は、「変動金利型」の住宅ローンが多いみたいです。

住宅ローンの借入先となる金融機関は、どの年も「都市銀行」がもっと多いのですが、2番目に多い金融機関は、2001年〜2002年と2011年〜2012年の住宅購入者が「住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)」となっており、その他の年は、「地方銀行」という結果になっています。

背景として、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックによる景気の動向を住宅ローン利用者が賢明に判断をして、上手な金利選択をしてきたと思われます。

住宅ローンの借り換え未経験者

住宅ローンの借り換えを経験については、過半数以上の人が「借り換え未経験」という結果になっています。ベスト5の理由については、以下の通りとなっています。

  1. 借り換えをする理由が特にないから 47.1%
  2. 手数料がかかるから 32.9%
  3. 手続きが面倒そうだから 31.2%
  4. 今の金利が高いとは思わないから 17.8%
  5. 事務手数料がかかるから 15.3%

借り換え未経験者の44.3%は「借り換えはしないと思う」、20.8%は「検討したことがない(わからない)」と、住宅ローンの借り換えに消極的な状況です。

借り換え未経験者の方に、どのようなきっかけがあれば実際に借り換えを行うのかを質問したところ、「借り換え先の適用金利の低下」という回答がもっとも多くなっています。

住宅ローン借り換え経験者

住宅ローン借り換え経験者を対象に、初めての住宅ローンを組んでから、どれくらいの期間経過後に借り換えを行ったのかを質問したところ、5年以上経過してから借り換えを行っているケースが多くなっています。

借り換えた理由のベスト5は以下の通りとなっています。

  1. 借り換える前の適用金利が、借り換えることで下がったかた 61.9%
  2. 借り換えをすると返済額が少なくなったから 33.1%
  3. より早く完済したいから 21.5%
  4. 借り換え前の適用金利が上がった(上がりそうだった)から 17.1%
  5. 今後の金利変動が不安だったから 11.6%

最後に

家計周りで普段行っていることを住宅ローン借り換え経験者と未経験者で比較すると、次の4項目で大きな差があります。借り換えを経験者は、普段から金融に対する情報収集を行っている人が多いことがわかります。

  • 市場金利の変動を気にしている(ポイント差13)
  • 金融機関などでこまめに相談している(ポイント差10)
  • 財形貯蓄を行っている(ポイント差8.2)
  • 経済ニュースをこまめにチェックしている(ポイント差4)

「フラット35」が史上最低金利を更新していることをはっきりと認知している人は、2割程度という結果になっています。住宅ローンの借り換えは面倒かもしれませんが、将来的に大きな節約を期待できます。一度、検討をしてみてはいかがでしょうか。

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