全国の20歳以上の既婚男女1,661名を対象に、2014年7月23日〜7月25日にインターネットを活用してオリックス銀行株式会社が「家計管理の実態」についてアンケート調査をしていました。夫婦間のお小遣い事情がよくわかるので今回ご紹介させていただきます。
夫婦間の家計管理者の実態
家計の管理者について、「妻が管理」していると回答した人が56.2%が過半数を占めているが、2年連続で下降傾向にあります。一方、「夫が管理」しているが、昨年度から1.7ポイントアップの29.3%で上昇傾向にあります。
2012年 | 2013年 | 2014年 | |
---|---|---|---|
妻が管理 | 60.7% | 59.2% | 56.2% |
夫が管理 | 24.8% | 27.6% | 29.3% |
共同で管理 | 13.8% | 12.4% | 13.8% |
その他 | 0.7% | 0.8% | 0.7% |
夫婦のお小遣い実態
55.0%の夫・39.6%の妻がお小遣い制という結果になっています。また、お小遣いの平均額は、夫は30,855円に対して、妻は21,325円と夫のほうが多い状況にありますが、妻の小遣いは2年連続で増加傾向にあります。その関係で、夫婦間のお小遣いの差は毎年縮まっている傾向にあります。
2012年 | 2013年 | 2014年 | |
---|---|---|---|
夫 | 34,332円 | 30,468円 | 30,855円 |
妻 | 18,493円 | 19,444円 | 21,325円 |
夫ー妻(差) | 15,839円 | 11,024円 | 9,530円 |
夫、妻とも55.4%の過半数の人が、お小遣いが足りないと回答しています。お小遣いが足りない時の行動について、夫と妻に分けたベスト3は以下の通りです。夫は「妻に頼り」、妻は「へそくりに頼る」または「我慢する」といった傾向があるみたいです。
夫
- 配偶者に都合してもらう(41.6%)
- お金を使わず我慢する(36.1%)
- へそくりから補填する(21.5%)
妻
- へそくりから補填する(41.0%)
- お金を使わず我慢する(40.0%)
- 配偶者に都合してもらう(29.2%)
パートナーに内緒で使ったお金
65.1%の過半数が、パートナーに内緒で自分自身のためにお金を使っていないという結果になっています。
何らかの理由でパートナーに内緒でお金使った人の平均額は、夫が138,692円、妻が99,057円と夫が4万円ほど多い結果となっています。
内緒のお金の捻出先は、夫と妻それぞれのベスト3は以下の通りとなっています。半数の方が、「自分のお小遣い」と回答する結果となっています。
夫
- 自分の小遣いから(61.1%)
- 自分のへそくりから(40.5%)
- 自分の預貯金や資産運用の収益から(13.7%)
妻
- 自分の小遣いから(46.1%)
- 自分のへそくりから(33.8%)
- 家計の預貯金から(27.4%)
最後に
この調査結果をみると、妻は社会進出にすすみ、夫は家庭進出にすすんでいるのかもしれません。
以上が、夫婦間の家計管理実態に関するアンケート調査結果です。