ユーロを外貨預金で金利運用することを考えてみました

ユーロを外貨預金で金利運用をする賢い利用方法をご紹介させていただきます。

いままでに外貨預金のご利用経験の少ない方は、「外貨定期預金の金利の比較と預入れ時に注意すること」を最初にご一読されることをおすすめします。

「外貨定期預金の金利の比較と預入れ時に注意すること」の中で、米ドル外貨定期預金のおすすめ銀行をご紹介させていただきました。そうしたところ、ある女性の方からユーロ建て外貨定期預金に適した銀行をすすめていただきたい旨のご要望をいただきましたので、今回はそのご要望にお応えさせていただくものです。

ユーロ購入で発生する為替手数料一覧

各銀行のユーロ購入時に発生する為替手数料を次の表の通りまとめてみました。また、その為替手数料と同額になる外貨定期預金(ユーロ)の年金利(税込)もあわせて計算してみました。

ネット銀行系が総じて安い為替手数料になっています。

区分銀行ユーロ
為替手数料
往復の
為替手数料*1
手数料と同額
の年金利*2
都銀三菱東京UFJ25銭3,670円0.37%
三井住友70銭10,241円1.03%
みずほ150銭21,818円2.19%
りそな150銭21,818円2.19%
ネット銀行住信SBIネット15銭2,203円0.23%
ソニー8〜15銭1,176〜
2,203円
0.12〜
0.23%
楽天25銭3,670円0.37%
じぶん25銭3,670円0.37%
ジャパンネット14銭2,057円0.21%
新形態新生20〜40銭2,937〜
5,865円
0.30〜
0.59%

(2015/5/15現在)

(*1)100万円をユーロ(1$=136円)購入し、購入したユーロすべてを1$=136円(価値に変化なし)で円に戻したときに発生する往復の為替手数料合計

(*2)為替手数料合計と同額を利息(税込)で受取るために必要な年金利

ユーロ外貨定期預金の金利一覧

各銀行のユーロの外貨定期預金の金利と上記で計算いたしました為替手数料と同額になるために必要な外貨定期預金の年金利(税込)を一覧にまとめてみました。

メガバンクである三菱東京UFJ銀行の外貨定期預金の金利が、とても高い金利になっています。

区分銀行手数料と同額
の年金利
1ヶ月3ヶ月6ヶ月1年
都銀三菱東京UFJ0.37%0.301%0.301%0.301%0.301%
三井住友1.03%0.01%0.01%0.01%0.01%
みずほ2.19%0.02%0.02%0.02%0.02%
りそな2.19%0.01%0.01%0.01%0.01%
ネット銀行住信SBIネット0.23%0.01%0.01%0.01%0.01%
ソニー0.12〜
0.23%
0.001%0.001%0.01%0.01%
楽天0.37%0.02%0.02%0.02%0.12%
じぶん0.37%0.01%0.01%0.01%0.02%
ジャパンネット0.21%0.001〜
0.016%
0.001〜
0.016%
新形態新生0.30〜
0.59%
0.01%0.01〜
0.03%
0.01〜
0.03%
0.01〜
0.03%

(2015/5/15現在)

ユーロの外貨定期預金金利と為替手数料の差

上記の「外貨定期預金の年金利」から「為替手数料と同額の年金利」の差を計算して表にまとめてみました。

値が大きいほど、ユーロ外貨定期預金のおすすめ銀行商品ということになります。

区分銀行1ヶ月3ヶ月6ヶ月1年
都銀三菱東京UFJ-0.069%-0.069%-0.069%-0.069%
三井住友-1.02%-1.02%-1.02%-1.02%
みずほ-2.17%-2.17%-2.17%-2.17%
りそな-2.18%-2.18%-2.18%-2.18%
ネット銀行住信SBIネット-0.22%-0.22%-0.22%-0.22%
ソニー-0.229〜
-0.119%
-0.229〜
-0.119%
-0.22〜
-0.11%
-0.22〜
-0.11%
楽天-0.35%-0.35%-0.35%-0.25%
じぶん-0.36%-0.36%-0.36%-0.35%
ジャパンネット-0.194〜
-0.209%
-0.194〜
-0.209%
新形態新生-0.58〜
-0.29%
-0.58〜
-0.27%
-0.58〜
-0.27%
-0.58〜
-0.27%

まとめ

上記の「ユーロの外貨定期預金金利と為替手数料の差」の調査において、全銀行のすべての商品においてマイナスの値になってしまいました。それは、為替手数料のほうが、外貨定期預金の金利より高いということを意味しています。その事実は、とても残念な結果です。もう少し、為替手数料が安くならないものでしょうか。

その中でも大健闘している銀行は、三菱東京UFJ銀行です。メガバンクは、手数料の高いイメージをいままでもっていたのですが、今回の調査でそのイメージを完全に払拭されました。

どうしてもユーロの外貨定期預金が必要であれば、三菱東京UFJ銀行の外貨定期預金を利用することをおすすめいたします。

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