主婦の仕事の状況について1万人を対象にした調査結果がありました。特に、50〜69歳の女性にフォーカスされた調査結果となっており、子育てが一段落した女性へのメッセージだと思います。
2013年12月17日〜20日にインターネットを活用して、18歳以上の女性10,240人を対象に株式会社リクルートジョブズ社が「主婦の就業にかんする1万人調査」を実施しています。収入アップにつながるかもしれないのでご紹介いたします。
仕事の就業率
20〜49歳の女性の就業率は46.6%、50〜69歳の女性の就業率は42.0%となっていますが、就業意向のない女性はそれぞれ、8.0%、36.2%となっています。
50〜69歳の女性の就業率に密接な関係が確認できる要素は、「本人年齢」「同居している子どもの人数」「預貯金額」の3要素になっています。
本人年齢
50〜54歳の女性の就業率は、51.4%と過半数を超えていますが、本人の年齢が上がるにつれて、就業率は低下傾向が確認できます。
<本人年齢別のおける50〜69歳の女性の就業率>
- 50〜54歳 51.4%
- 55〜59歳 43.3%
- 60〜64歳 31.8%
- 65〜69歳 21.2%
同居している子どもの人数
子どもが家事を助けてくれる影響と思われますが、子どもの人数が多いほど50〜69歳の女性の就業率は上昇しています。子どもによる役割分担が形成されて、家庭内において働きやすい環境が整っていることと推測できます。
<同居している子ども人数別における50〜69歳の女性の就業率>
- 0人 33.7%
- 1人 41.7%
- 2人 47.3%
- 3人以上 53.0%
預貯金額
預貯金額が500万円未満の50〜69歳の女性の就業率は56.1%と高い水準にあります。預貯金額の上昇とともに、就業率は低下傾向になっていることを確認できます。
<預貯金額別における50〜69歳の女性の就業率>
- 500万円未満 56.1%
- 500〜1000万円未満 46.7%
- 1000〜2000万円未満 34.5%
- 2000〜3000万円未満 39.3%
- 3000〜5000万円未満 34.3%
- 5000〜1億円未満 34.0%
- 1億円以上 25.8%
仕事選択時の重視項目
女性全体が仕事を選択するときに、場所に対するこだわりが多い傾向を確認できます。具体的には、以下のような項目です。
- 転勤がないこと
- 通勤の便がよいこと
- 希望する勤務地であること
- 通勤時間が短いこと
50〜69歳の女性が、20〜49歳の女性と比べて重視する項目は、「環境(長く働ける)」「給与(交通費の全額支給・社会保険完備)」「仕事内容(希望する職種や業種・やりがい)」となっています。
子育ての制約の少なさが原因だと予測されますが、「休日」「時間」の項目は、50〜69歳の女性にとって重視率が低い結果となっています。
最後に
女性有職者の平均年収は、103.8万円です。最低でも欲しい年収は、119.2万円と実際の年収より高くなっています。自分の能力で最大限得ることができると思う年収は、160.5万円となっています。税金、社会保険料の負担が壁になっているみたいです。
以上が、子育てが一段落した女性へのメッセージです。