年利約9%の運用が5年間できる節約方法をご紹介します。それは、地震保険をうまく契約することで高運用が期待できる節約方法となっています。すでに地震保険に加入されている方は必見の価値ありです。
地震保険について
単独保険として加入できない
地震保険だけを単独で加入することはできません。必ず火災保険とセットで加入しないといけない保険です。
契約できる金額
火災保険は、建物と家財にわけてそれぞれ契約を行います。その各々契約金額の30〜50%の範囲で、地震保険の契約金額を自由に設定することできます。ただし、建物は5,000万円、家財は1,000万円が地震保険の契約できる限度額になります。
保険料
建物の構造と建物の所在地によって、保険料が異なります。
年間保険料の例(東京都、木造建物の場合)は次の通りです。
地震保険の 契約金額 | 地震保険の 年間保険料 |
|
---|---|---|
建物 | 1,000万円 | 32,600円 |
家財 | 500万円 | 16,300円 |
合計 | 1,500万円 | 48,900円 |
地震保険の加入の工夫
節約ができる加入のポイントは、5年間の長期契約をすることです。保険料は、必ず一括でお支払いください。毎年支払うと節約にならないことに注意してください。
上記の年間保険料を5年間契約した場合の比較です。5年間の差は、26,890円になります。
毎年加入方式 | 一括支払方式 | |
---|---|---|
1年目 | 48,900円 | 217,610円 |
2年目 | 48,900円 | ー |
3年目 | 48,900円 | ー |
4年目 | 48,900円 | ー |
5年目 | 48,900円 | ー |
合計支払保険料 (5年分) | 244,500円 | 217,610円 |
1年目に余分に支払う168,710円(=217,610円-48,900円)を投資と考え、5年間で26,890円の利益が発生したと考えると、年平均利回り3.19%ということになります。これだけれでも、現状の定期預金の金利を考慮すると高利回りです。
地震保険値上げのニュース
本日(2015/5/26)の日本経済新聞の1面にて、地震保険が来秋2〜3割値上げのニュースがありました。昨年7月にも15.5%引き上げられたばっかりなのですが… また値上げです。
政府と損害保険各社は共同で運営する家庭向けの地震保険について、来秋以降、保険料を段階的に平均2~3割引き上げる方向で調整する。
仮に来年25%の値上げが行われることを前提に上記保険料例をシミュレーションすると、次のようになります。
重要なことは、値上げ前に一括払いすると、保険期間終了まで値上げの影響を受けないことです。5年間の差は、なんと75,810円になります。
毎年加入方式 | 一括支払方式 | |
---|---|---|
1年目 | 48,900円 | 217,610円 |
2年目 | 61,130円 | ー |
3年目 | 61,130円 | ー |
4年目 | 61,130円 | ー |
5年目 | 61,130円 | ー |
合計支払保険料 (5年分) | 293,420円 | 217,610円 |
1年目に余分に支払う168,710円(=217,610円-48,900円)を投資と考え、5年間で75,810円の利益が発生したと考えると、年平均利回り8.99%ということになります。
最後に
地震保険は、火災保険とセットでないと加入できません。もし、現在火災保険を1年間で契約していると、地震保険を5年間の加入はできませんといわれる可能性があります。そのときは、火災保険を5年以上の契約に切り替えてくださいと言ってください。
保険期間だけを変更する(契約金額の変更は行わない)場合は、保険料が日割り計算で戻ってくるので、不利になることはありません。
一度、保険会社に相談をしてみてはいかがしょうか。